育児などに関するコラム

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赤ちゃんの頭の形、気になりませんか?|今日からおうちでできる「頭の形を歪ませない」4つのコツ

※生後4か月までの赤ちゃんが対象です。2か月行っても効果を実感できない場合は専門の病院にご相談くださいね。

「うちの子、いつも右ばかり向いている気がする…」「寝かせている時間が多いけど、頭の形は大丈夫かな?」
育児をしていると、ふとした瞬間に赤ちゃんの頭の形が気になること、ありますよね。
最近では「斜頭症(しゃとうしょう)」という言葉もよく聞くようになりました。昔は「寝ていればそのうち治る」なんて言われていましたが、実は生後すぐからのちょっとした工夫で、きれいで健やかな頭の形を守ってあげられることが分かってきたんです。
今回は、最新の研究(アメリカ小児科学会などのガイドライン)をもとに、今日からおうちで取り入れられる「4つの予防法」を、わかりやすくお伝えします。

斜頭症予防
赤ちゃんの頭の形をよくする育児

1. 寝かせるときは「向き」を交代で

一番長い時間を過ごす「ねんね」の時間。ここで大切なのは、頭の同じ場所にばかり重力がかからないようにすることです。

毎日「枕元」を入れ替えてみて

赤ちゃんは生後数ヶ月、頭の骨がとっても柔らかい状態です。
最新の指針では、仰向けで寝かせる大原則を守りつつ、「顔の向きが毎日交互になるように工夫すること」が勧められています※1。
一番簡単な方法は、ベビーベッドでの寝かせ方を「今日は頭を右側に、明日は左側に」と毎日交代すること。
赤ちゃんは光が差し込む窓や、大好きなママ・パパがいる方を向く習性があります。寝かせる向きを変えるだけで、自然と左右バランスよく首を動かしてくれるようになりますよ。

ドーナツ枕にはちょっと注意

「頭の形を良くする枕」をつい買いたくなりますが、実はアメリカの専門機関(FDA)などは、予防目的であっても枕の使用を控えるよう呼びかけています※2。
形を整える効果がはっきり証明されていないだけでなく、赤ちゃんが動いたときに窒息のリスクがあるためです。「枕を使わないのが、一番安全で確実な予防法」というのが今の新常識です。
ただし、ベビーマットレスの選び方は注意してくださいね。
固すぎるベビーマットレスは頭の形に影響を与えてしまいますから。

2. 楽しく遊ぼう「タミータイム」

いま、世界中の専門家が「一番の予防策」として太鼓判を押しているのが「タミータイム(腹ばい遊び)」です。

タミータイムって何がいいの?

タミータイムとは、赤ちゃんが起きている間に、大人の見守りの中でうつ伏せにしてあげる時間のこと。
これには嬉しいメリットがいっぱいです!
1. 後頭部を休ませる:
寝ている間に圧力がかかっていた後頭部を、完全にフリーにしてあげられます。
2. 筋力がアップ!:
首や背中の筋肉が鍛えられるので、自分で自由に首を動かせるようになり、向き癖の解消にも役立ちます。

1日合計30分を目指して

「いつから始めていいの?」と迷うかもしれませんが、実は産院からおうちに帰った直後から始めてOK※1。
最初はオムツ替えのついでに1〜2分からで大丈夫です。
生後3ヶ月くらいまでに、「1日合計30分以上」できれば60分以上を目指すと、頭の形に良い変化が出るというデータもあります※3。
もし嫌がるようなら、ママやパパのお腹の上に乗せて、顔を見合わせながら遊ぶことから始めてみてくださいね。

3. 抱っこや授乳も「左右バランス」よく

寝ているとき以外も、抱っこの仕方ひとつで予防ができます。

「利き腕」の癖をリセット

ミルクをあげるとき、ついいつも同じ腕で抱っこしていませんか?
授乳のたびに左右を入れ替えてあげると、赤ちゃんの首の筋肉がバランスよく育ちます。これは、首の筋肉が固まってしまう「斜頸(しゃけい)」という状態を防ぐことにもつながります※4。
抱っこ紐やスリングを使って縦抱きにする時間を作るのもおすすめです。
後頭部がどこにも触れない時間を作ることで、頭への負担を減らしてあげられます。

4. 便利グッズと上手に付き合おう

バウンサーやカーシートは育児の強い味方ですが、少しだけ気をつけたいポイントがあります。

「固定される時間」を短く

これらの器具は、赤ちゃんの姿勢を一定の向きに固定してしまいがちです。
海外では、こうした器具に長時間乗せっぱなしにしてしまうことを「 コンテナベビー 」と呼び、注意を促しています※5。
特にカーシートは、頭がカクンと横に倒れやすく、同じ場所に圧力がかかりやすい環境です。
移動が終わったらなるべく広い場所でゴロゴロさせてあげたり、抱っこしてあげたりして、頭を自由に動かせる時間を増やしてあげましょう。

困ったときはプロを頼って

「向き癖が強くて全然治らない」「頭の形がどうしても心配」というときは、一人で悩まずに小児科や専門のセラピストさんに相談してくださいね。
早めに理学療法などのアドバイスをもらうことで、将来ヘルメット治療が必要になるケースをぐんと減らせることが分かっています※6。

おわりに

斜頭症の予防は、何か特別な道具を買うことではありません。
「今日はこちらを向かせてみよう」「少しだけ腹ばいで遊ぼうか」という、日々のちょっとした関わり合いの積み重ねです。
無理のない範囲で、赤ちゃんとのスキンシップを楽しみながら、健やかな成長をサポートしてあげてくださいね。

参考文献

1. Moon RY, et al. Updated 2022 Recommendations for Reducing Infant Deaths in the Sleep Environment. Pediatrics. 2022.
2. U.S. Food and Drug Administration (FDA). Do Not Use Baby Sleep Positioners. 2022.
3. Lyu, J., et al. The effect of tummy time on preventing positional plagiocephaly. Journal of Pediatric Nursing. 2024.
4. Kaplan, S. L., et al. Physical Therapy Management of Congenital Muscular Torticollis. Pediatric Physical Therapy. 2023.
5. American Academy of Pediatrics (AAP). Prevention and Management of Positional Skull Deformities. 2021.
6. Pastrana, S., et al. Early Physical Therapy Intervention for Positional Plagiocephaly. Neurosurgery. 2024.

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